唐木(からき)は、シタン、コクタン、タガヤサンなどの輸入銘木全般の総称。日本には中国から入った為、「唐からきた木」という意味で「唐木」と総称されるようになった。ちなみに、チークやウォールナットなどの明治期以降からの銘木は含まない。遣唐使の頃に多く輸入され始め、正倉院御物に当時の唐木細工が多く残る。現在まで家具や建築などに重用される。大阪指物・江戸指物が有名。
大阪唐木指物とは、奈良時代遣唐使によって初めて難波の津に陸揚げされました。以後茶道・華道の勃興と建築様式の遍歴に伴い発展し、その歴史は三百年余の永さにおよび伝統美術工芸品として広く人々に認められ、現在では経済産業大臣指定の「伝統的工芸品」として認定を受けるに至っています。
大阪唐木指物の美しさや堅牢性は、伝統の技法とそれを正確に活用する技術に支えられています。 加工の技法は、天板や棚板の端に施される面取りだけでも20近い種類があり、正確な仕事をするためには、さまざまな道具が必要です。堅い唐木に使用するためメンテナンスにも手間がかかります。唐木家具は「みがき3年、刃物5年、漆2年の材料2年」といわれるように、最低12年の年月を要して製作されています。
素材には硬質で腐食せず杢目の優雅な世界的にも希少価値である紫檀(シタン)・黒檀(コクタン)・花梨(カリン)・鉄刀木等を用い、飾り棚・座敷机・花台・硯箱・衝立・額等を先祖から脈々と受け継がれている技術・技法を用い創り上げてゆきます。その工程は数十工程にも及び、材質が硬木の為、一般の道具は使用できず特殊な道具を用い、仕上げには拭き漆仕上げを施した心と技の結晶であります。その作品は何代にも受け継がれご家族の歴史を刻み続けることでしょう。
  ※ふきうるし:刷毛やへらを使って漆を塗り、その後布で拭き取る方法です。
■紫檀(シタン) マメ科の常緑小高木。唐木の一。高さ約10メートル。葉は羽状複葉。花は黄色の蝶形花。辺材は白色、心材は暗紫紅色で、質硬く、木目が美しいので、床柱や家具に用いる。熱帯各地に産する類似の材をも紫檀材と呼ぶことがある。朱檀(しゆだん)。ローズウッド。木自身に脂肪分を多く含んでいる為、磨けば磨くほどツヤが出てきます。
■花梨(カリン) マメ科の高木。タイ・ミャンマー・ラオス原産。樹高40メートルに達する。心材は黄褐色または暗赤褐色で美しい。狂いにくく硬いため、装飾材・家具・三味線の胴・細工物などの高級材として用いる。インドシタン。
■黒檀(コクタン) カキノキ科の常緑大高木。インド原産。葉は長楕円形で、革質。雌雄異花を同株につける。花は白色でカキの花に似る。心材は黒色で堅く、光沢があり、唐木の一種として家具・装飾材・細工物などにする。烏木(うぼく)。烏文木(うぶんぼく)。
■鉄刀木(タガヤ) マメ科の常緑高木。唐木の一。インド・マレー原産。花は鮮黄色の五弁花で芳香がある。心材は堅牢で黒色、板目の紋様が美しいので、建築・家具・楽器などの用材とされる。黒と白とコントラストが他の唐木には無い特徴です。
※年代によって多少材料の原産地が異なります。
 
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